マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎とは何ですか?
マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマという細菌が原因で起こる肺の感染症です。普通の風邪や他の肺炎と似た症状が出ますが、比較的若い人がかかりやすく、特に職場などで広がりやすいのが特徴です。
マイコプラズマ肺炎の症状はしつこい咳が特徴です。
マイコプラズマ肺炎の症状は何ですか?
マイコプラズマ肺炎の初期症状は、風邪症状によく似ています。特に乾いた咳が特徴で3~4週間続くこともあります。また、38~39度の発熱が数日続くことがあります。全身の倦怠感や頭痛など症状もみられます。気管支炎で済むことが多いですが一部の人は肺炎となったり重症化したりすることもあります。
主な症状
- 乾いた咳(痰を伴わない):最も顕著で、2~3週間以上続くこともある
- 発熱(37~39℃):急激に上がるよりも微熱から始まることが多い
- 頭痛、倦怠感、筋肉痛、寒気などの全身症状
- のどの痛みや声枯れ
- 胸痛(咳をした際に痛むことがある)
- 食欲不振
進行した場合
- 咳が激しくなり、眠れないほどになる
- 軽度の呼吸困難
- 気道の過敏性が長く残ることで、肺炎治癒後も咳が続くことがある(遷延性咳嗽)
マイコプラズマ肺炎の感染の原因は何ですか?
マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマという細菌が原因で起こる肺の感染症です。
- 飛沫感染(感染者の咳やくしゃみに含まれる飛沫)
- 接触感染(感染者の手指や汚染された物品を介して)
マイコプラズマは感染力が強く、学校、寮、職場など集団生活の場で一人の感染者が複数人にうつすことがあります。潜伏期間は2~3週間と比較的長く、自覚症状が出る前から周囲に感染させている可能性がある点も注意が必要です。
蒲田駅前呼吸器内科ではどのような検査をしてくれますか?
当院では医師との問診・聴診にて状態の把握を行います。長引く乾いた咳の有無、発熱の経過、学校や職場での感染の有無などを確認します。その後、検査にご案内いたします。胸部X線検査・CT検査など画像検査を実施します。その他、血液検査(マイコプラズマ抗体価)やマイコプラズマ抗原キットを用いて診断します。