間質性肺炎
間質性肺炎とは何ですか?
間質性肺炎とは、肺の中の「間質(かんしつ)」という部分に炎症が起きて、呼吸がしづらくなる病気です。通常の細菌や感染症による一般的な肺炎とは違い、御自身の体の免疫が自分の肺の細胞を攻撃することにより肺が炎症を起こして、その結果として肺の線維化(硬くなる)が起こります。自分の免疫が肺を攻撃してしまう自己免疫疾患(免疫の病気)ということになります。進行性で慢性的な経過をたどることが特徴です。
間質性肺炎の症状は?
- 呼吸困難、息切れ(最初は坂道や階段だけだったのが、徐々に歩くだけでも苦しくなる)
- 乾いた咳が続く
- 胸の違和感(締めつけられるような感じ)
初期は症状では、「年齢のせいかな」「体力が落ちたかな」と見過ごされやすいですが、肺が硬くなっていくと、呼吸がつらくなり、重度の患者様は軽い動作でも血中酸素飽和度(SpO2)が90%以下に低下するため早めの診断と対応が重要です。
間質性肺炎の原因はなんですか?
- 喫煙やカビの吸入による反応
- あきらかな原因のない特発性のもの
- リウマチなど免疫の病気をもつかたに二次的に起こる膠原病性のもの
- 漢方薬や心臓の薬や抗癌剤などによる副作用として起こる薬剤性のもの
間質性肺炎の原因は多岐に渡り様々です。
蒲田駅前呼吸器内科ではどのような検査をしてくれますか?
当院では、医師との問診・聴診にて状態の把握を行い、その後、検査にご案内いたします。
胸部レントゲンで異常をみつけ、胸部CT検査を行います。問診により薬剤性の可能性を確認し、 呼吸機能検査や血液検査(KL-6、SP-D、SP-Aなどの肺の炎症マーカー)・(自己抗体検査)検査を行います。確定診断が難しい場合、内視鏡を使って肺の組織を採取(生検)し、病理診断を行う必要があり総合病院や大学病院の呼吸器内科に紹介し、診断のための肺生検などを検討します。